PEOPLE 営業・企画部門先端事業推進部 | TAJIMAG - タジマグループのWebマガジン

　
タジマグループのビジョン実現に向けて、知財という専門領域から事業を支えている笠井さん。
特許を守るだけでなく、タジマの事業を前進させる“攻めの知財”へ——その想いや取り組みについて話を聞いた。

知財の本質を求めてたどり着いた場所

「知財をより深く学びたかった」
笠井さんがタジマグループに入社したのは2022年のこと。
メーカーでの開発職、特許事務所での権利化実務を経て、2度目のキャリアチェンジとして選んだのがタジマグループだった。

特許事務所で働いていた当時について、笠井さんはこう振り返る。
「特許事務所では特許明細書の作成を担当し、知財実務者として“強い特許”を生み出す力を鍛えていただきました。ただ、特許を含む知的財産は、事業の中で活用されてこそ価値が生まれるものです。実務を続けるうちに、知財の専門家として“知財を事業にどう活かすのか”を学びたい、ビジネスの当事者として知財に向き合いたい──そんな思いが芽生えるようになりました。」

守るだけでは終わらない。事業を前に進める知財へ。

タジマで笠井さんが担うのは、特許権の管理や出願方針の検討に加え、それらをどう活かすかといった知財戦略の領域だ。
「他社がどんな技術を持っているか、自社の強みはどこか。それらの知財情報を事業判断に活かしていくとともに、今後の展開を見据えて戦略的に権利を取得していく。”攻めの知財”で事業を前に進めていきく機会も増えてきたと感じています」と笠井さんは語る。

一方で知財に関する判断を行う際に、軽率な言葉は使えない。
「『権利を侵害していないはず』とは、簡単には言えません。弁理士としての私の発言が公的な意見として扱われることもあるので、一つひとつ慎重に進めています」

弁理士とは、知的財産権の専門家であり、特許・実用新案・意匠・商標などの取得をサポートする国家資格者である。
その弁理士としての言葉には責任が伴う。専門家としての矜持が、タジマグループを支えている。

さらなる挑戦を支えるタジマの企業文化

タジマグループの知財部門は、現在新しい取り組みを始めており、そのプロセスが大きなやりがいにつながっていると笠井さんは語る。
「裁量をもってさまざまなことにチャレンジできる環境があります。その分責任も大きいですが、周囲の方に支えてもらいながら、自分で取り組みを前に進めていけるところに面白さを感じています」

こうした挑戦を後押ししているのが、風通しの良い企業文化だ。
その文化は働く環境にも根づいている。笠井さんはこれまでに2度の育児休業を取得した。
「男性でも育休が取りやすい環境です。子どもと過ごす大切な時間は、仕事のエネルギーにもなっています」
　

タジマグループのビジョン実現に向けて

“世界一の刺繍カンパニーとして、未来に驚きと感動を。”
このビジョンを実現するためには、タジマが持つ技術をどう守り、どう活かすか――守りの知財と攻めの知財、その両方が欠かせないと笠井さんは語る。「特許を守るだけでなく、事業の方向性に寄り添う知財をつくっていきたいです。タジマが、日本のものづくりを支えるメーカーにとってのひとつのモデルケースになれたらと思っています」

タジマの技術を未来へ繋いでいくために。
笠井さんは今日も、知財という専門領域から支え続けている。