2025年7月26日、バングラデシュの首都ダッカにて、現地代理店 Pacific Associates Ltd. 主催の顧客向けセミナーが開催されました。タジマもパートナーとして参加し、製品・技術の紹介に加え、現地市場のリアルな声が交わされる、濃密なコミュニケーションの場となりました。


刺繍業界の未来を切り拓くトータルソリューションを提案
セミナーは、Pacific Associates Ltd.のManaging Director, Shahabuddin氏による開会の挨拶に続き、タジマグループ代表 兒島成俊が、来場者に向けて熱意あふれるウェルカムスピーチを行い、幕を開けました。会場には既存パートナーに加え、刺繍機の導入を検討する企業など、多様な業種から約60社・200名近くが集まり、当初の想定を大きく上回る盛況ぶりとなりました。現地市場におけるタジマへの期待と関心の高さが、会場の熱気からも感じ取れました。
世界各国に向けて出荷されるバングラデシュのアパレル製品。その刺繍加工が抱える課題に対し、タジマの「ハードとソフトの両面からなるトータルソリューション」が示す解決策に焦点が置かれました。ハード面では、タジマが独自に開発したAI刺繍機を中心に、刺繍品質の高位平準化を実現する機能を紹介。一方ソフト面では、グループ会社Tajima Software Solutions Inc.より、まもなく公開予定のクラウド型生産管理ツール「PulseIQ」や、高精度なステッチ品質を誇るデジタイジングソフト「DG」について、現場での具体的な運用シーンを交えたプレゼンテーションが行われ、生産の効率化や品質向上に向けた活用提案がなされました。



タジマ独自のAI刺繍機「TMEZ-SC」を実演
製品パフォーマンスを実際にご覧いただく機会として、TMEZ-SC(AI機能を搭載したシングルヘッド刺繍機)を用いたライブデモンストレーションも実施されました。
Pacific Associates社とタジマのロゴデザインをその場で刺繍し、i-TMとDCPの組み合わせによって、素材に応じた糸調子の最適化を自動で実現する技術を紹介。使用したデザインには微細なニュアンス表現も含まれており、緻密なデザインを精緻に再現するその技術に、参加者は熱心に見入っていました。デモを通じて、タジマの刺繍技術が生み出す「デザインの高い再現性」と「品質の安定性」を直接ご体感いただくことができました。
デモ終了後には、参加者が刺繍サンプルを手に取り、縫い品質を細かく確かめる様子が見られました。自社製品への応用をその場でイメージする声も上がり、導入後の活用シーンを想定した前向きな意見交換が自然と生まれていました。

刺繍ビジネスの拡がりに期待高まる、バングラデシュ市場の可能性
今回のセミナーには、ダッカ市内に加え、南部を含むバングラデシュ各地から来場があり、同国全域で刺繍ビジネスへの関心が高まっていることがうかがえる機会となりました。参加者からは、「現場の課題解決に直結する提案だった」「導入後の具体的なイメージが湧いた」といった前向きな反応も多く寄せられ、タジマのトータルソリューションがバングラデシュ市場の実情に即し、導入後の展開を具体的に想起させる手応えがありました。
こうした参加者の声を受け、代理店との連携をさらに深めながら、お客様に適した提案とサポートを継続する必要性をあらためて認識しました。タジマは今後も各地域のパートナーとともに、グローバル市場における刺繍ビジネスの進化と新たな価値創出に取り組んでまいります。
タジマ製品に関するご相談・ご要望がございましたら、お近くの代理店までお気軽にお問い合わせください。