ライフスタイルブランド「Rosy luce(ロージールーチェ)」のディレクターであり、タレント・起業家としても活躍する板野友美さん。
2025年春に開催されたポップアップイベントでは、タジマのコンパクト刺繍機「SAI -彩-」を活用し、その場で刺繍を施すカスタマイズサービスを実施しました。
“自分らしさ”や“特別感”が重視される今、刺繍とカスタマイズの魅力について、板野さんにお話を伺いました。

Rosy luce 板野友美さんが語る、新しい時代の刺繍とカスタマイズ文化の未来
Rosy luce 代表取締役/ディレクター 板野友美
コロナ禍で見つけた、ファッションの新しい楽しみ方
ブランドを立ち上げた背景に、コロナ禍でのファッションに対する気づきがあったそうです。
「私が結婚したのはちょうどコロナ禍で、特に妊娠中は外出の機会がぐんと減ったんです。そのとき気づいたのが、今までと違うファッションの楽しみ方。人前に出る機会がなくても、好きな服を着るだけでモチベーションが上がることを実感しました」
着る人自身の心をときめかせ、背中を押し、前向きな気持ちにさせる――。そうしたファッションの力をあらためて感じた板野さんは、同じ気持ちを共感してくれる人たちに、自身の想いを発信したいと考えました。そして誕生したのが、女性がどんな時も前向きに一歩前進できる”きっかけ”を作りたいという想いを込めたプロダクトを展開するブランド、Rosy luceです。


「世界にひとつだけ」のアイテムがもたらす感動
2025年春、ジェイアール名古屋タカシマヤで開催されたRosy luceのポップアップイベントでは、ブランドの世界観を体感できる仕掛けとして「刺繍のライブ体験」が取り入れられ、大きな反響を呼びました。自分の名前など、好きな文字をその場で刺繍できるこの体験は、多くの来場者にとって新鮮で、特別な時間を楽しんでいただけたようです。
「私たちのプロダクトに刺繍が入った瞬間、“これだ!”という感動がありました。今回、ブランドカラーの赤に合わせて刺繍糸も同系色にしたのですが、色味のバランスもぴったりで、とても満足感がありました」 Rosy luceのプロダクトは、板野さんたちが自信を持って丁寧に作り上げてきたもの。そこに刺繍が施されることで、“世界にひとつだけ”の特別感が特別さがプラスされたと話します。
「しかも、その場で仕上げられるってすごいですよね。1か月待ちの刺繍サービスもある中で、すぐに完成するのはとても魅力的だと思います。愛着を持って大切に使うのもいいし、ギフトとして贈ってもきっと喜ばれると思います」


プリントとは異なる、刺繍ならではの魅力

以前より板野さんは、海外で見つけた生地をプロダクトに使用するなど、常に高くアンテナを張って新しいものを採り入れてきました。そうした姿勢が刺繍への関心を生み、タジマの刺繍機を知るきっかけになったそうです。「友だちのブランドのプロダクトを見たときに、“この刺繍、かわいい!”と感じたことがあって、それがタジマさんの刺繍機でつくられていたんです。すぐにご紹介いただいてご縁ができ、今回のイベントに繋がりました」
今後のプロダクトにも、刺繍を積極的に取り入れていきたいと語る板野さん。プリントとは異なる、刺繍ならではの魅力について、語ってくれました。「プリントにはカジュアルさやストリート感があるのに対し、刺繍にはどこか高級感や特別感があると思います。Rosy luceは、“パリっぽいイメージ”や“フレンチガーリーの雰囲気”を大切にしているブランドです。その世界観に、刺繍の繊細さや上品さが合うと感じています」
板野さんの頭の中には、タジマの刺繍機を活用して実現したいアイデアがすでにたくさんあるそうです。「ヘアアクセサリーに大きめの刺繍を入れたり、リボンにハートを刺繍したりしたらかわいいと思います。他にも、カップルでTシャツを買った時に2人の記念日を小さく入れるなど、いろいろなことができそうですね」
「新しい刺繍の文化」が育まれていく


「今、“自分らしいもの”や“カスタマイズ”に価値を感じる人が増えていると感じます。“好きなものを自分でつくる”という感覚ですね。そのニーズに応えてオリジナルなものを生み出していくことが、これからの新しい刺繍の文化につながる気がします」
そして板野さんは、Rosy luceの今後についてこう展望を語ります。
「Rosy luceの世界観をもっと体験できる場所があったらいいな、とずっと思っていて。五大都市でのポップアップ開催や海外への展開もしていきたいと考えています」
ブランドの魅力をさらに磨きながら、より多くの人にRosy luceの世界観を届けていく。
個性やストーリーが共感を集める今の時代に、“新しい刺繍”がどんな形で広がっていくのか。
板野さんのこれからの活動が、ますます楽しみです。
おすすめ機種
今回イベントでは、タジマのコンパクト刺繍機「SAI -彩-」を使用。
精密な刺繍表現ができるだけでなく、ポップアップイベントなどスペースの限られた環境でも本格的な仕上がりを実現することができます。