ポルトガルが誇るテキスタイル・アパレルの技術と情熱を、刺繍でつなぐ。
万博という国際舞台で、刺繍を通じた“記憶の体験”を。
2025年に開催される大阪・関西万博。そのポルトガル館にて、タジマのコンパクト刺繍機「SAI-彩-」を使用した名入れ刺繍サービスを実施しました。この取り組みの中核を担ったのが、ポルトガルの繊維・アパレル産業の国際発信を担うMODAPORTUGALと、同産業の技術革新を支える業界のインテリジェンスおよび プロモーション機関CENITです。
会場では、ポルトガル館のユニフォームの端切れ生地を用いて、来場者の名前をその場で刺繍する体験を3日間にわたり提供。
列が絶えない盛況ぶりとなり、多くの方々に“自分だけの一枚”を持ち帰っていただきました。

大阪・関西万博 ポルトガル館にて名入れ刺繍サービスを実施
President of CENIT Luís Hall Figueiredo
MODAPORTUGALが届けた「伝統と革新の融合」
MODAPORTUGALは、ポルトガルのファッション・テキスタイル業界の先端技術と創造性を国内外に発信するプロジェクトです。大阪・関西万博では、展示・パフォーマンス・ユニフォームを通じて「伝統 × テクノロジー × サステナビリティ」を表現しています。
今回のユニフォームは、その象徴とも言える存在。日本の焼杉文化をモチーフに、ポルトガル・アゾレス諸島の建築意匠との共通点を刺繍模様で表現。さらに、リサイクル糸などを活用したサステナブル設計となっており、まさに「文化と環境への想い」を身にまとう衣装として制作されました。


ユニフォームの端切れに、世界でひとつの名前を。

刺繍には、プリントにはない“あたたかさ”と“気品”があります。
来場者一人ひとりに特別な体験を届ける手段として、最適だと感じました。
今回実施した名入れ刺繍サービスでは、このユニフォームの端切れ生地を活用。タジマの刺繍機「SAI-彩-」のコンパクトさと高精度な表現力により、限られたブース内でも高品質なパーソナライズ体験を実現しました。来場者は、名前が一針ずつ縫い上げられていく様子を見守りながら、完成品を手にした瞬間、驚きと喜びの表情を浮かべます。たった数分の体験が、ポルトガル館の印象を深く残すものとなりました。
ポルトガルは古くから刺繍文化が息づく国。タジマの持つ繊細な縫製力や質感へのこだわりに、現地のクリエイターたちは強く共鳴しました。
装飾ではなく、記憶に残る「つながりの表現」としての刺繍。それこそがタジマに託された役割です。


“持続可能な繊維産業”の旗手として。
MODAPORTUGALとCENITは、ポルトガルにおける繊維産業を、サステナブルかつ革新的なものへと進化させてきました。
欧州連携による「衣料品のデジタルパスポート化」をはじめ、リサイクル素材の活用、CO₂排出量の見える化、循環型設計への対応など、業界の変革を支援しています。
「繊維産業は、かつて“消費の象徴”とされてきました。でも今は、“未来の循環”を担う産業へと変わりつつあります」
今回のユニフォームや名入れサービスにも、そうした価値観が色濃く反映されています。
刺繍がつなぐ、人と国、そして想い。

「タジマは、技術を超えて“想い”を届けてくれる存在です」
万博というグローバルな舞台で、国境を越え、文化を越えて、刺繍が果たしたのは「人と人をつなぐ体験づくり」
名入れというシンプルな行為が、そこに意味を宿し、特別な記憶へと昇華していく。
刺繍で名前が加わるだけで、それは“もの”から“想いのこもった一枚”へと変わります。
この体験は、来場者に「個別性」と「品質」がサステナブルに共存できることを伝える機会となり、ポルトガル館が伝えたかったメッセージ——伝統・革新・持続可能性——を、来場者一人ひとりの心に結びつける、静かな架け橋となりました。
タジマの刺繍技術は、装飾に加え、今回のような個人の記憶に深く残る“体験価値”へと広がっています。
「SAI-彩-」のような省スペース・高機能な機器は、イベントや店舗などさまざまな場でのパーソナライズ体験に活用され始めています。
タジマはこれからも、世界中のユーザー・クリエイター・ブランドとともに、刺繍を通じて心を動かす体験をつくり続けます。


