RMG産業が盛んなバングラデシュにおいて、Tommy Hilfiger、Pumaなど、数多くのグローバルブランド向け製品を手掛ける縫製・刺繍工場 Epyllion Group。
グローバルブランド向けの生産で求められるのは、ロゴ品質の一貫性や付加価値の高い刺繍表現。そうした要求に応え続けるEpyllion Groupの刺繍を支えているのが、日本メーカーの刺繍機による安定した品質と、現場を止めないサポート体制でした。
今回は、Epyllion Groupの装飾部門責任者 Dhanushka氏に、品質への考え方やタジマの刺繍機を導入いただいた背景、今後期待することについて伺いました。

グローバルブランドの要求に応える―Epyllion Group×日本メーカーの刺繍品質

Epyllion Group Senior Manager  Gayan Dhanushka

Epyllion Group
バングラデシュを拠点とする縫製・刺繍工場。グローバルブランド向け製品の生産を主軸に、月間約400万〜500万着の生産規模を有しています。刺繍を含む付加価値加工にも対応しており、多様なデザイン要求や加工表現に対応した生産体制を構築しています。

Epyllion Groupの生産体制や大切にされている考え方について教えてください。

当社は、Tommy Hilfiger、Polo Ralph Lauren、Puma、Calvin Klein、Champion、G-Star RAW、s.Oliver、M&S、Carhartt、J.Crewなど、さまざまなグローバルブランド向け製品を手掛けています。月間の生産量は約400万〜500万着規模で、160の生産ラインを有しています。
バングラデシュには多くのアパレルメーカーがありますが、当社が最も大切にしているのは、「Human Spirit(人を大切にする姿勢)」です。もちろん機械や設備も重要ですが、それ以上に、関係するすべての方々を大切にしながらものづくりを行うことを重視しています。
そうした考え方とともに信頼を積み重ねてきた結果として、現在ではバングラデシュ国内でもトップクラスの工場の一つとして認識されています。

 

グローバルブランドの刺繍に求められるポイントは何でしょうか。

グローバルブランド向けの刺繍において、最も重要なのはロゴ品質の一貫性です。
特にTommy HilfigerやPuma、G-Starなどのブランドでは、「毎回同じ品質で再現できること」が非常に重視されています。そのため、私たちも“再現性”と“精密性”を重要なポイントとして考えています。当社では、社内QMS(品質管理システム)に基づき、刺繍の開発から量産まで厳格な管理を行っています。量産前には、まず1枚、その後10枚、100枚と段階的に確認を進め、インラインでの100%品質チェックや最終監査も実施しています。

また、装飾部門では「細部へのこだわり」を最も大切にしています。ロゴが四角であれば、100%正確な四角として再現する。その積み重ねが、ブランドから求められる品質につながっていると考えています。
私たちは“できません”とは言いません。“これが限界です”とも言いません。限界を決めず、改善を続けていくことを大切にしています。

そうした品質を支えているのが、日本メーカーの刺繍機です。
ブランド監査でも重視される再現性や精密性において、日本メーカーの技術には高い信頼を感じています。

 

タジマの刺繍機を採用された決め手を教えてください。 

近年、素材感や立体感といった付加価値の高い刺繍表現への対応が求められるようになってきました。デザイン要求も以前と比べて複雑になってきていると感じています。こうした要求に対応するため、サガラ刺繍やシークイン刺繍といった表現にも対応できるタジマの刺繍機を導入しました。

表現の幅を広げながら、それを量産品質で安定して再現できることは、生産現場において非常に重要なポイントです。複雑な表現に対応しながらも、再現性を維持し続けることを重視しています。そうした点も、タジマを採用している理由の一つになっています。

また、タジマについては現地のサポート体制も整っています。困りごとがあった際の現地代理店 NAF GROUP の迅速な対応には、いつも感謝しています。当社は24時間稼働の工場なので、1秒たりとも無駄にできません。現地代理店との強い関係がなければ、このレベルの生産体制を維持することは難しいと感じています。刺繍機の性能に加え、アフターサポートと迅速な対応も非常に重要だと考えています。

 

今後、タジマとのパートナーシップに何を期待されていますか。 

品質を維持しながら、生産効率を高めていくことが求められており、そのためには現場での改善を継続していくことが欠かせません。
どこにいても、自分たちの刺繍部門で何が起きているのか、どの機械が止まっているのか、なぜ止まっているのか、どの機械が稼働しているのかをリアルタイムで確認できるような環境が、今後さらに必要になっていくと感じています。

また、私の理想は、色数に制限のない刺繍機です。デジタルプリントではさまざまな色表現が可能ですが、現在の刺繍では色数に制限があります。刺繍でも、より自由な表現ができるようになることを期待しています。

今後も、タジマグループと工場側の課題やニーズを共有しながら、一緒に改善や新しい加工表現への対応に取り組んでいけることを期待しています。



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