都市に映える洗練されたデザインと、冬の厳しい寒さにも応える高い機能性。その両方を兼ね備えたブランドとして、独自の存在感を築いてきたTATRAS。

その魅力を春夏シーズンにも届けるため、新たに挑戦したのが、TATRAS銀座店・大阪店で開催されたパーソナライズイベント「THE CRAFT JOURNEY」です。
イベントでは、タジマのコンパクト刺繍機「SAI-彩-」を使用し、購入したアイテムにその場で刺繍を施すライブ刺繍サービスを実施。さらに、コレクションの世界観を表現した空間演出や刺繍アーティストによる作品展示を通じて、ブランドの世界観を体感できる特別なイベントが展開されました。

今回は、本イベントを企画したTATRAS マーケティング部 VMD担当・出口浩平さんに、企画に込めた想いや、TATRASが考える実店舗ならではのブランド体験についてお話を伺いました。

TATRAS|「THE CRAFT JOURNEY」に込めた想い―ブランド体験が生み出す、新しい顧客との接点

株式会社WEAVA TATRAS マーケティング部 出口浩平

TATRAS(タトラス)
2027年にブランド誕生20周年を迎えるTATRASは、2007年に日本・イタリア・ポーランドの3カ国をルーツとして、イタリア・ミラノで設立されたアパレルブランドです。都会的なデザインと高い機能性を兼ね備えたダウンウェアで広く知られる一方、近年はライトアウターやTシャツなどへ商品領域を拡大。春夏コレクションの充実とともに、商品だけでなく店舗での体験を通じてブランドの世界観を伝える取り組みにも力を入れています。

商品にさらなる付加価値を加える、刺繍という選択

ダウンウェアで広く知られるTATRASですが、近年はライトアウターやTシャツ、シューズなどへ商品領域を広げ、春夏コレクションも充実。商品だけでなく、店舗で過ごす時間や体験を通じてブランドの魅力を伝える取り組みにも力を入れています。

どのような体験であれば、TATRASらしいものづくりの姿勢を伝えられるのか――。
イベントのコンテンツを検討する中で出口さんが着目したのが、他社ブランドの店舗で活用されていたタジマの刺繍機でした。ライブで刺繍を施す様子を目にし、「自社商品に新たな付加価値を加えることができるのではないか」と感じたことが、今回の取り組みのきっかけだったといいます。

「TATRASは、もともと刺繍を取り入れたアイテムも少なくありません。機能やデザインだけでなく、素材選びやディテールにまでこだわるブランドだからこそ、針と糸で表現する刺繍はブランドの世界観とも調和していました。また、TATRASはものづくりをとても大切にしているブランドです。刺繍を加えることで、手仕事やクラフトマンシップといった想いも、イベントを通じて伝えられるのではないかと考えました」

  

空間・体験・販売をつなぐ「THE CRAFT JOURNEY」

「新規のお客様との接点づくりも目的の一つでした。実際には、新規のお客様だけでなく、既存のお客様からも『楽しみにしていました』という声を多くいただき、お客様の期待感の高さを感じました。また、スタッフにとっても、お客様と普段とは違うコミュニケーションができる貴重な機会になったと思います」

今回のイベントは、「空間」「体験」「販売」という3つの要素を軸に設計しています。会場には、春夏のリゾートコレクションに合わせて花を取り入れた空間演出を施し、ブランドの世界観を表現。そこでは、タジマのコンパクト刺繍機「SAI-彩-」によるライブ刺繍サービスや、刺繍アーティストによるライブパフォーマンスを実施し、作品が仕上がっていく様子を間近で体感できる演出も用意しています。
さらに、イベントでの体験が、そのまま商品の魅力や購入へとつながることで、空間・体験・販売が一体となった「THE CRAFT JOURNEY」というブランド体験を形にしました。

 

ライブ刺繍サービスが生み出す、新しいブランド体験

出口さんが特に印象に残ったと語るのが、そのスピードと仕上がりの美しさです。
「まず印象的だったのは、刺繍が仕上がるまでのスピードです。想像以上に短時間で完成するにもかかわらず、仕上がりも非常に美しく、その両立に驚きました。」

購入した商品にその場で刺繍を施し、新たな付加価値を生み出すライブ刺繍サービス。
出口さんはライブ刺繍サービスならではの魅力について、次のように語ります。
「刺繍が完成していく工程そのものを、お客様に見ていただける点も魅力だと思います。ライブ刺繍は、完成品だけではなく、『作られていく過程』もコンテンツになります。機械が動く音や針が動く様子も含めてライブ感があり、多くのお客様が足を止めて見てくださっていました。その様子を見ることで、商品への愛着もより深まるのではないかと感じました。」

TATRASにとって刺繍は、単なるカスタマイズではありません。スタッフと会話を交わしながらデザインを選び、完成を待つ時間を共有する。そのプロセスを通じて、一着の商品は「購入したもの」から「自分だけの特別な一着」へと変わっていきます。
ブランドとお客様が一緒に一着をつくり上げる特別な時間。その体験こそが、TATRASが届けたかった新しいブランド体験でした。

オンラインでは伝えられない、実店舗の魅力

欲しいものを、いつでも、どこからでも購入できるオンラインショッピング。
利便性が高まる一方で、実際に商品に触れ、スタッフと会話し、その場の空気を感じる実店舗ならではの価値も、改めて見直されています。

TATRASでは、ブランドの価値をさらに高めていこうという方針のもと、VMDの専任体制を立ち上げ、店舗の見せ方や、お客様が「行ってみたい」と思えるきっかけづくりに取り組んできました。
「やはりリアルならではの価値は大きいと思っています。オンラインでは簡単に購入できますが、実際に店舗へ来て商品を見たり、触れたり、ブランドの世界観を体験したりすることでしか伝えられない魅力があります。だからこそ、今後もこうしたフィジカルな体験を大切にしていきたいです」

ライブ刺繍サービスは、商品を販売するためのサービスではありません。ブランドの世界観やものづくりに触れ、スタッフとの会話を楽しみ、自分だけの一着が完成していく時間を共有する――その体験こそが、実店舗だからこそ生み出せる価値となります。実店舗における体験の可能性が、さらに広がろうとしています。

 



 

店頭での刺繍カスタマイズサービスについて

【導入ブランド多数!】店頭で生まれる新しい顧客体験──「ライブ刺繍サービス」が広げる新しいブランドの可能性

“自分らしさ”や“特別感”が求められるいま、アパレルや雑貨ブランドで、お客様の目の前で刺繍を施す「店頭でのライブ刺繍サービス」への注目が高まっています。 イニシャルや記念日を入れたオーダーメイドのギフ…


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