刺繍ソリューションDG.NETの導入で、 新たな刺繍の楽しみ方が広がる! 

タビオ奈良株式会社 バースプレイス 田中 宏

タビオ奈良株式会社は、「靴下屋」「Tabio」などを展開するタビオ株式会社の関連会社です。タビオ製品の品質管理やカスタマーサービスを手がける同社では、2022年11月よりタジマの刺繍ソリューションDG.NETを導入しています。タビオ奈良の中で商品への刺繍やプリントなどの後加工を担っているのが、バースプレイスという部署です。マネージャーを務める田中宏さんに、DG.NET導入の経緯や現在の感想を聞きました。

タビオ奈良株式会社 
タビオ株式会社が企画・販売する靴下の品質テストや商品研究を実施。また、全国の店舗に商品を届ける物流拠点として、タビオの業務を支えている。カスタマーサービスの一環として、カスタム刺繍の加工を行う。 

カスタム刺繍サービスの課題を解消

タビオでは顧客サービスの一環として、「カスタム刺繍」のサービスを行ってきた。全国の店舗からの依頼に対応し、刺繍の加工を行っているのがタビオ奈良の「バースプレイス」である。好きな文字を靴下に刺繍するネーム刺繍のほか、お客さんが描いた絵をデザイン化して刺繍するサービスも手がけてきた。 

このサービスは顧客ニーズに寄り添ったものである反面、一足一足の刺繍データをつくる労力はとても大きかったという。「複雑な絵の場合、一足の刺繍データをつくるのに数時間かかることもありました。また、デザインの内容や刺繍の位置などが分かりにくい時は、店のスタッフに再度確認する必要があります。そのやり取りをしながら刺繍のデータを作成するだけで多くの時間を費やしていました」と田中さんは振り返る。 

そうした状況をふまえて検討することになったのが、オンラインシステムと連動した刺繍機の導入である。それまでのやり方を根本的に見直し、柔軟にレスポンス良くカスタム刺繍をすることはできないか。そう考えて情報を集める中で知ったのが、タジマの刺繍ソリューションDG.NETの存在だった。 

田中さんたちが特に魅力を感じたポイントは、個別の刺繍データ作成が不要であること。入力されたテキストや選択した色・フォントがその場で刺繍データに変換され、バースプレイスに届く。バースプレイスではそのデータをもとに刺繍を行うため、データ作成時のミスが減り、生産性も高まる。これまでの課題が解決されることへの期待が高まった。 

DG.NETの導入によって生まれた変化

「社内のみんながDG.NETに可能性を感じて、『会社を挙げて挑戦しよう』という雰囲気になりました。システム導入までの期間は約半年です。短い期間でスムーズに導入できたと思います」。2022年の11月11日、日本靴下協会が定めた「くつしたの日」に、DG.NETの稼働がスタートした。 

お客さんからの注文毎に、都度刺繍デザインにする対応をやめ、サービスが悪化したイメージであったため、DG.NETでの対応に一本化。「ハングル刺繍」「イニシャル刺繍」などの文字刺繍のほか、デザイン刺繍や他ブランドとのコラボイラストなど、幅広いバリエーションを用意した。オンラインで注文する際、お客さんは刺繍の色や文字のフォント、靴下の種類を入力。その内容がバースプレイスに届き、注文書が発行される。靴下の種類と注文内容を照らし合わせ、生成されたバーコードを読み込めば、刺繍機にデータが読み込まれて注文通りの刺繍が出来上がる。DG.NETの導入によってデータ作成の手間が省けただけでなく、人為的なミスが減ることによって製品ロスの減少にもつながったという。 

カスタム刺繍の注文数はそれまで月間500足ほどだったが、DG.NET導入後は月間3,000足ほどにまで増えた。「自分で色などを選んで靴下に好きなメッセージを表現できることに、お客様は楽しさを感じてくださっているようです。たとえば、家族の誕生日の時に、お祝いのメッセージを刺繍してプレゼントする。そういう喜びをさらに多くの方に感じていただきたいと思っています」と田中さんは今後への期待を語る。 

日本製の靴下を身近に感じてほしい

DG.NETの導入によって、想定外の効果も生まれている。それは、SNSを通じた認知の広がりである。好きなアーティストやキャラクターなどを応援する「推し活」に利用されるケースも多く、一つの投稿をきっかけに注文数が大きく増えることもあるそうだ。「ある時、3桁の数字を入れた刺繍の注文が増えたことがあったんです。それが何かというと、あるキャラクターを表す番号でした。どなたかがSNSに投稿したのを見て『自分もやってみよう』と一気に話題になったのだと思います。そういうニーズにすぐ対応できることも、DG.NETのメリットです」。利用するお客さんのアイデアや感性によって、新たな刺繍の楽しみ方がどんどん生まれている。 

田中さんが期待するのは、カスタム刺繍サービスが「日本製の靴下を身近に感じてもらうきっかけになること」だという。背景には、製造拠点の多くが海外に移転している靴下業界の現状がある。品質の高い靴下を、これまで通り日本国内で製造する。その取り組みを絶やさないためにも、市場の活性化がさらに重要になる。品質の高さやサービスの充実を体感してもらうための切り口として、カスタム刺繍サービスに寄せられる期待は大きい。 

「お客様相談室には、たくさんのお客様から喜びの声をいただいています。これからも刺繍サービスを活用し、『好きなものを大切にしたい人』や『好きな人を喜ばせたい人』の気持ちに応えていきたいと思います」。DG.NETの活用によって、お客さんの喜びが着実に広がっている。その充実感が田中さんの言葉から伝わってきた。 

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