2026年4月21日~24日にドイツ・フランクフルトで開催された、縫製機器およびテキスタイル製造・加工技術専門の国際見本市「Texprocess 2026」に出展いたしました。タジマブースでは、「Tajima Total Solutions」をテーマに、ハードウェアとソフトウェアの両面から、多彩な刺繍加工ソリューションをご紹介しました。店舗やイベントでのパーソナライズ刺繍体験をはじめ、刺繍とプリントを組み合わせたハイブリッドな加飾表現など、さまざまな活用シーンを想定したデモンストレーションを実施し、刺繍の新たな可能性をご提案しました。
Texprocess2026 展示会 概要
Texprocess 2026は、縫製機器およびテキスタイル製造・加工技術を専門とする国際見本市です。世界各国から最先端の技術やソリューションが集結し、多様な来場者が集まる本展示会は、業界内でも高い注目を集める重要な交流・商談の場となっています。2026年は、同時開催されたTechtextil 2026と合わせて、112カ国から36,000人以上の来場者と、1,700社の出展者が参加しました。
※展示会主催者発表総来場者数 速報: https://texprocess.messefrankfurt.com/frankfurt/en/press/press-releases/texprocess/techtextil-texprocess-final-report-2026.html
| 開催国 | Frankfurt , Germany |
|---|---|
| 開催日 | 2026年4月21日~24日 |
| 会場 | Messe Frankfurt 60327 Frankfurt am Main, Germany |
実演内容のご紹介
エリア1|Art
芸術としての刺繍の魅力をご紹介
刺繍アートブランド &T(アンドティー)
タジマが2024年にローンチした、機械刺繍による刺繍アートブランド「&T(アンドティー)」。世界で活躍するアーティストとタジマの技術を掛け合わせた独自のアプローチにより、刺繍の新たな未来を創造する共創ブランドです。会場では、現代日本画家・大竹寛子さんと、抽象画家・岡村芳樹さんの作品を展示しました。
—刺繍アートブランド「&T」 https://andt-art.com
Designer::Mélanie Gomisさんの作品
Mélanie Gomisさんは、プレタポルテおよびオートクチュールを専門とするデザイナーです。Christian DiorやGeorges Hobeikaなどでキャリアを重ね、現在は自身のブランド「GOMIS」を展開。伝統と現代性、さらにサステナビリティを融合したデザインで注目を集めています。
展示した作品は、シルクチュール素材を使用したショートスリーブジャケット。タジマの刺繍機を用いてコットン糸とラメ糸で刺繍を施した後、赤い木製ビーズを手刺繍で加えることで、繊細さと立体感を兼ね備えた表現に仕上げられています。
—GOMIS Official website https://www.gomis.shop/


刺繍デジタイジングソフト「DG17」
高品質なデザイン作成と、美しい仕上がりを実現するために開発された、タジマの刺繍デジタイジングソフト「DG17」。
デジタイジング作業をよりスピーディーかつ簡単に行える新機能を搭載し、クリエイティブな表現をサポート。豊富な機能により、繊細なデザインから大胆なアート表現まで、オリジナル刺繍の可能性を自在に広げます。


エリア2|Technology
【NEW】TMER-K1506C(450X360)S
今回初お披露目となった「TMER-KC」は、安定性と生産性を兼ね備えたマルチヘッド シリンダータイプの刺繍機。
実演では、重たいスウェットの背面全面と胸元に、梅をモチーフとした刺繍を施すデモンストレーションを実施しました。新たに強化された袋物枠アーム構造により、厚物素材にも柔軟に対応し、安定した生産を可能にします。また、枠の着脱性も改良され、よりスムーズな刺繍作業を実現しました。
さらに、操作モニター上で刺繍枠とデザインの位置関係を確認できるようになり、刺繍柄の位置決めをより簡単かつ正確に行えるようになりました。刺繍枠とデザインの位置関係を視覚的に確認できるため、位置ズレや誤った枠張りの低減をサポートし、作業性の向上にも貢献します。


【NEW】TMEZ-X1501C
今回初お披露目となった「TMEZ-XC」は、タジマ独自の自動上糸調整機能「Intelligent Thread Management(i-TM)」と、自動布押え「Digitally Controlled Presser Foot(DCP)」を搭載したEZシリーズのワイドモデルです。
EZシリーズは、初心者から経験者まで面倒な調整作業を行うことなく、安定した高品質な刺繍生産を可能にし、精密で美しい仕上がりを実現します。中でもTMEZ-XCは、シングルヘッドながら550×600mmの刺繍枠サイズを備えており、さらにオプションのX拡張ユニットを使用することで、最大550×1200mmまで拡張することが可能です。小さなアイテムから大きな製品まで、幅広い刺繍ニーズに対応します。
また、TMER-KC同様、操作モニター上で刺繍枠とデザインの位置関係を確認できる機能を搭載。刺繍柄の位置決めをより簡単かつ正確に行えるようになり、位置ズレや誤った枠張りの低減をサポートすることで、作業性の向上にも貢献します。


【参考出展】TLMX-1202 (1200×675/290)W with 2色のルースビーズ装置と2色のシークイン装置
参考出展として展示した「TLMX」は、2色のルースビーズ装置と2色のシークイン装置を搭載し、より華やかな加飾表現をご紹介しました。平刺繍に加え、コードやビーズ、シークインなど、多彩な加飾技法に対応し、ファッションブランド向けの幅広い表現ニーズに応えます。異素材を組み合わせた立体感や輝きのある表現により、意匠性の高いデザイン提案を可能にします。


TMEZ-K1504C(450X360)S with Coloreel
オンデマンド染色装置「Coloreel」を組み合わせた実演を行いました。Coloreelを用いることで、1本の白糸をリアルタイムで染色しながら刺繍を行うことが可能となり、1つのデザインの中で100色以上を使用した、これまでにない自由度の高い多色表現を実現します。
さらに、タジマの自動上糸調整機能「i-TM」を搭載したTMEZシリーズとColoreel装置が連動することで、刺繍機とColoreelがリアルタイムで通信。糸色の切り替えタイミングや糸制御を高精度に連携させることで、より高品質な多色刺繍を可能にします。


Pulse IQ
「PulseIQ」は、刺繍機をネットワークで接続し、生産情報を一元管理できるクラウドサービスです。デザインデータの管理や生産進捗の確認など、刺繍生産に関わるさまざまな業務を効率的にサポートします。会場では、ブース内の刺繍機をPulseIQを通じてネットワーク接続し、各刺繍機の稼働状況や生産状況をモニター上でリアルタイムに可視化。生産管理の“見える化”を通じて、刺繍生産における新たな運用提案をご紹介しました。


エリア3|Market
MDP-S0801C(200X300)S SAI-彩-
コンパクト刺繍機「SAI -彩-」では、ラゲージタグへのライブ刺繍サービスを実施しました。自分の名前が入ったオリジナルアイテムは、“自分だけの特別なアイテム”として、来場者の皆さまにもご好評をいただきました。
“自分らしさ”や“特別感”が求められるいま、アパレルや雑貨ブランドを中心に、お客様の目の前で刺繍を施す「店頭でのライブ刺繍サービス」への注目が高まっています。コンパクトなサイズ感と扱いやすさを兼ね備えた「SAI -彩-」は、店舗やイベント会場でのパーソナライズ刺繍サービスにも最適で、新たな顧客体験の創出をサポートします。


エリア4|Step Ahead of Innovation
HAR-V0901F(750X800)S
多色縫製・刺繍を1台で可能にする多機能ミシン「HAR」。1頭で最大9色の糸を使用でき、彩り豊かなデザイン表現を可能にします。
会場では、タジマロゴをモチーフにした実演を行いました。HARは、自動車やクルーザー、プライベートジェットのシート・内装をはじめ、インテリア、ファッション雑貨、レザー製品など、幅広い用途に対応可能です。縫製と刺繍を組み合わせた多彩な表現により、意匠性と機能性の両立をサポートします。


【参考出展】TMEZ-S1501C (360X500)S with RICOH Ri4000
「TMEZ-SC」とDTGプリンター「RICOH Ri4000」を組み合わせた実演を行いました。実演では、白糸で刺繍を施した上からプリントで色を重ねるハイブリッド表現をご提案。刺繍ならではの立体感や素材感と、プリントによる繊細なグラフィック表現を組み合わせることで、これまでにない付加価値の高い加飾表現を実現します。
また、刺繍機とDTGプリンターの両方に対応した“共用枠”を使用することで、刺繍とプリントの位置合わせ精度を高いレベルで担保。柄ズレの少ない刺繍+プリント加工を可能にします。


出展機
参考出展機
- TMER-K1506C(450X360)S
- TMEZ-X1501C
- TLMX-1202 (1200×675/290)W with 2色のルースビーズ装置と2色のシークイン装置
- TMEZ-S1501C (360X500)S with RICOH Ri4000